当社は2013年6月に開業しました。
リサイクルショップ事業から始まりました。
おかげさまで毎日、たくさんのご依頼を頂けるようになりました。
不用品の買取りや空間デザイン・コーディネートはもちろんですが、
意外なことに不用品の処分や遺品整理の依頼が非常に多いことに驚きました。
そこで、『なぜ不用品の処分や遺品整理の依頼がが多いのか』をリサーチしてみることにしました。
3年間、リサーチをしてきて理由が分かりました。


【業者への不満】
●不愛想、不親切、仕事が雑
●料金の根拠が不明瞭
●そもそも許可を持っていない
●回収したものをどこに持っていくのか分からない
●遺品整理は依頼者や故人の想いに寄り添って行ってほしい
●怪しい、信用できない
●急な依頼の際、足元を見られて妥協したり泣き寝入りしている（料金が異様に高い）


お客様が不満を抱えながらも依頼をしなくてはならない状況。
こんな状況でいいはずがない。
それならば私たちが出来る私たちらしいやり方でお客様に満足してもらおう！
そんなスタンスで不用品の処分や遺品整理のお手伝いをしてきました。

【当社のスタンス】
○私たちらしく誠実に丁寧に
○不用品の点数や量によって明朗会計
○仕分けの徹底（買取り出来るモノ・無料で回収出来るモノ・有料で処分するモノ）
○回収したモノの行き先の説明の徹底
○遺品整理は依頼者と故人の意向を優先
○店舗を構え、HPやSNSなどにスタッフの写真を掲載し、『見える応対』の徹底
○急な依頼への対応、対応できるものはいつも通り丁寧に対応。対応できない場合は誠実にお断りをさせて頂く。
○私たちが出来る精一杯の誠意をもってお客様と繋がらせて頂く。


こんなことを意識しながら営業してきたある日。
一本の電話がきました。
お客様からご相談のお電話でした。
単身赴任の旦那様が孤独死してしまった。
明日には遺品整理まで行って8時間掛けて帰らなければならない。
とにかく今日中に見てほしい。
もう18時を回っており、お客様もとても慌てていました。
急いで現地に向かい、奥さんと息子さんにお話を伺いました。
8時間掛けて今朝、到着した。
大家さんから紹介された業者さんなど数社の方に相談したが不誠実な業者さんばかりだった。
この部屋は私の夫が生活をしていた場所なので最後くらい気持ちよく送り出してあげたい。
色々な切り口からお話やご要望を丁寧に全て聞かせて頂きました。

お母さんと息子さん。
8時間掛けて寝ずに運転してきた上に見知らぬ土地での遺品整理。
しかも何の脈絡もなく突然帰らぬ人となってしまったお父さん。
全てのことが受け止めきれずにパニックだったでしょう。
不安でいっぱいだったでしょう。
身も心も『疲労困憊』というような状況でした。

そして私が一番最初にさせて頂いたことは、まずホテルの予約。
そしてスーパー銭湯や夕食やマッサージ店の案内や予約でした。
もう大丈夫です！さぁ目の前のことに向き合いましょうか。大丈夫です！必ず終わります！
そう伝えるとお母さんと息子さんがポロポロと涙をこぼしていました。
本当に安心してくれたんだと思いました。
私も安心しました。
お母さんと息子さんの不安を拭えることが出来て本当に良かった。

翌日、もちろん遺品整理は順調に進みました。
私とスタッフはもちろんですが、お母さんと息子さんの協力もあって滞りなく進みました。
孤独死してしまったお父さんの部屋をみんなで遺品整理しました。
みんなで片付けをしてそれぞれがそれぞれに『ひと区切り』ついたことを感じました。
そしてお昼には遺品整理も終わり、8時間掛けて帰られました。
別れ際にお母さんに言われました。
『昨日の夜、ホテルで祖母と電話で話した』
『祖母は、《捨てる神あれば拾う神あり》本当に良かったねと言っていた』
『本当にあなたに依頼させて頂いて良かった。あなたに出逢えて良かった。ありがとうございました。』
私はこんなに心があたたかくなる出逢いがあったことに感謝しています。

このエピソードがこの事業を立ち上げたきっかけです。

もちろん、私も私の家族（こどもやスタッフたち）も生きていかなければならないのでビジネスとしてお仕事を頂いています。
きっちりお仕事をさせて頂くのは当然なんです。
その上で私は、お仕事を通してお客様と出逢い、お客様とどのような繋がりが持てるか。
お仕事を通してお客様に出逢い、お客様のハード面やソフト面のお困りごとやお悩みごとに対してどのようなお力になれるか。
私なりに私らしく精一杯お客様のお力になりたいと思っています。
ビジネスを越えたところにある付加価値をお客様の心に届けられれば本望です。

不用品の処分
遺品整理
生前整理
整理収納サービス
空間コーディネート

私どもにお任せください。
みなさんが次のステージにシフトするお手伝いをいたします。