家を手放す前や自分たちで片付けた後、プロに頼むタイミングはいつ?
2025.12.18
家を手放す前や自分たちで片付けた後、プロに頼むタイミングはいつ?
実家の片付けや家財整理について、
「まずは自分たちでやってみよう」
そう考える人は、とても多いです。
費用を抑えたい気持ちもありますし、家族のことだから自分たちでやるべきだと感じるのも自然なことです。実際に、最初は自分たちだけで片付けを始めるケースがほとんどです。
ただ、いざ始めてみると、思ったより進まない。何日やっても景色が変わらない。
そして、「いつ終わるのか」が見えなくなってくる。この段階で立ち止まってしまう人が少なくありません。
この記事では、「どこまで自分でやるべきか」「どのタイミングでプロに相談するのか」その判断の軸を整理します。
無理に最初から依頼する必要はありません。ただ、考える順番を間違えないことが、後悔しないためには大切です。
よくある相談・実際の困りごと
実際に多い相談は、次のような内容です。
- 自分でやれると思って始めたが、全然進まない
- 週末ごとに片付けているのに、終わりが見えない
- 家族で温度差が出て、話が進まなくなった
- 捨てる・残すの判断で手が止まってしまった
こうした相談に共通しているのは、「間違ったことをしているわけではないのに、前に進めない」という状態です。
なぜこの問題が起きるのか(現場視点)
現場で見ていて感じる一番の原因は、ゴールが見えないまま片付けを始めてしまうことです。
最初は「少しずつやれば終わるだろう」と思って始めます。ところが、家の中には想像以上の物量があります。
「今日はここまで」「次はあそこ」と進めていても、
「全部でどれくらいかかるのか」「いつ終わるのか」
が分からないままだと、人は不安になります。
この不安が積み重なると、作業そのものが止まってしまいます。
自分でやる場合の限界・注意点
自分たちで片付けを進める場合、特につまずきやすいのが思い出の品です。
- 昔のアルバム
- 高校時代の制服
- 結婚式のブーケ
- 子どもの頃にもらった人形
こうした物が出てくると、捨てる・捨てないの判断で手が止まります。家族それぞれに思い入れがあり、意見が分かれることも珍しくありません。
結果として、そこで作業が止まり、「今日はやめよう」が何度も続いてしまいます。ここで無理に決断しようとすると、気持ちの負担だけが増えていきます。
プロが入ると何が変わるのか
プロが入ることで一番大きく変わるのは、最初にゴールが明確になることです。
- どこまでを整理業者が行うのか
- どこからを家族で進めるのか
- 全体でどれくらいの期間を見ればいいのか
これを最初に整理します。
実際に、最初に相談を受けて計画を立てたことで、「3か月かけて家族で進めればいい」というゴールが明確になったケースもあります。
整理業者がすべてを行うのではなく、役割を分けたことで、結果的に費用も抑えられ、家族全員が同じ方向を向いて進めました。
また、思い出の品など判断が難しい物についても、第三者が入ることで、気持ちの整理がつきやすくなる場面は多くあります。
まだ整理が必要か分からない段階でも構いません
「どこまで自分でやるべきか」「いつ相談すべきか」など、迷っている段階でも大丈夫です。状況を聞いた上で、考える順番と役割分担だけ整理します。
よくある質問
Q. どこまで自分でやってから相談すべきですか?
【事実】決まった正解はありません。
ただ、始める前に一度相談し、全体の計画を立てることで、迷いが減るケースは多いです。
Q. 途中から相談しても遅くありませんか?
【事実】遅くありません。
途中で立ち止まった段階で相談される方も多くいます。
Q. 家族の意見がまとまらない場合でも相談できますか?
【事事】できます。
家族間の考えを整理する役割として、第三者が入ることはよくあります。
まとめ+次に読むべき記事
プロに頼むタイミングで大切なのは、「限界までやってから」ではありません。
- 自分でやろうとすること自体は悪くない
- ただし、ゴールが見えない状態は続けない
- 最初に計画を立てることで、結果的に時間も費用も抑えられることがある
すべてを任せるかどうかではなく、どう役割を分けるかを考えることが大切です。
全体像を整理したい方は、まずはこちらから確認してください。
→ ⓪ ピラーページ「宇都宮で実家の生前整理・遺品整理に悩んだら読むべきブログ」
次に多いのは、立ち会いが難しい場合の悩みです。
→ ⑤ 宇都宮に住んでいてもいなくても、立ち会い不要で遺品整理はできる?
まだ整理が必要か分からない段階でも構いません。状況を聞いた上で、止まっている原因と次の一手を一緒に整理します。